みずみずしくて食感も良いセロリは、ついつい食べ過ぎてしまいがちな野菜ですよね。
栄養豊富なセロリですが食べ過ぎるとデメリットもあるので、1日分の摂取量について知っておきたいところ。
当記事ではセロリの食べ過ぎを防ぐため、
- セロリを食べ過ぎると、どんなデメリットがあるの?
- 1日分のセロリ、摂取量の目安は何本?
上記の答えをまとめていきます。
セロリを食べ過ぎるとどうなる?
同じ食品ばかり食べ過ぎると、特定の栄養素の過剰摂取につながります。
栄養素の多くは過剰摂取でデメリットを生じる可能性があるので、いくら栄養豊富なセロリでも食べ過ぎは禁物。
セロリの食べ過ぎで起こり得るデメリットを知っておきましょう。
便秘・下痢になる
セロリには食物繊維が多く含まれているので便秘解消に効果的ですが、セロリに多いのは水に溶けない”不溶性”の食物繊維です。
不溶性食物繊維は便のかさを増やして排便を促しますが、過剰摂取すると便のかさ増しが裏目に出て、便を詰まらせて便秘を悪化させる可能性があります。
食物繊維は不溶性の他、水に溶ける”水溶性”のものもあり、水溶性食物繊維は便を滑りやすくして排便を促す作用があります。
便秘解消には不溶性・水溶性を2:1のバランスで摂取することが理想なので、不溶性のみを取り過ぎないようにしましょう。
ちなみに食物繊維は消化されない栄養素なので、過剰摂取すると腸が刺激され、下痢を引き起こす場合もあります。
冷えが悪化する
セロリは夏野菜なので水分が多く含まれていて、セロリの約75%が水分です。
夏野菜は体を冷やす作用があるので暑い時期に好まれますが、冷え性の人が食べ過ぎると体温を低下させる原因になります。
体温低下は冷え性を悪化させるので、胃腸の働きが弱まり食欲不振になったり、便秘・下痢が悪化するなど色んな弊害が起こります。
高カリウム血症になる
セロリはカリウムを多く含む野菜なので、過剰摂取すると高カリウム血症を引き起こす可能性があります。
高カリウム血症の症状は手足のしびれから心停止まで様々ですが、恐ろしい病気なのは確かです。
健康な人はカリウムを摂り過ぎても尿で排出されるので問題ないですが、腎機能が低下している人は要注意。
腎機能が弱っている人は特に、セロリを食べ過ぎないように気をつけてください。
エネルギー不足になるかも?
セロリは”マイナスカロリー食品”と呼ばれていて、食べて消化する方がエネルギーを使う食材といわれています。
そのためセロリを食べ過ぎると、体を動かすために必要なカロリーが不足してしまうかもしれません。
「セロリの消化に必要なカロリーが、セロリから摂取したカロリーを上回ることはない」と専門家は言っているものの…
他の食材を食べずにセロリばかり食べていると、1日に必要な摂取カロリーを満たせないので、セロリ以外の食材もきちんと食べるようにしましょう。
セロリの摂取量、一日分の目安は何本?
食べ過ぎるとリスクがあると分かったセロリですが、1日の摂取量がどのくらいなのか上限の目安も知っておきたいですよね!
1日の摂取量を決めるために目安にするのが、カリウム1日分の摂取量で、
- 成人男性 → 2500ml
- 成人女性 → 2000ml
となっています。
セロリ1本(100グラム)に含まれるカリウム量は約400mlなので、カリウムを他の食品からも摂取すると考え、1日摂取量の半分をセロリで補うと考えると…
- 男性 → 最大3本(カリウム量1200ml)
- 女性 → 最大2.5本(カリウム量1000ml)
上記の本数が、セロリ1日分の最大摂取量と考えて良いでしょう。
もちろんセロリ3本や2.5本はかなりのボリュームなので、無理して最大摂取量まで食べる必要はまったくありません。
むしろ1度にドカッと食べるより、毎日1本ずつ続けて食べる方が健康的なので、「毎日3本食べよう!」みたいな極端な考え方はやめてくださいね。
まとめ
セロリは栄養豊富な野菜ですが、食べ過ぎると
- 便秘・下痢
- 冷えの悪化
- 高カリウム血症
といった、健康へのリスクがあります。
セロリを食べて健康維持を目指すなら一日に何本も食べるのではなく、1日1本の摂取量を継続するのがおすすめですよ。