人参の皮は調理の時に剥く人が多いと思いますが、野菜は皮付近に栄養があるといわれています。
炒め物などの加熱時には皮ごと食べる場合があるものの、ニンジンは生で皮ごと食べれる野菜なのでしょうか?
また穴あきや中身が白い人参に出会うことが稀にありますが、このような人参が食べれるのか不安になりますよね。
当記事では人参は生で皮ごと食べれるのか、また穴あき・中身が白い人参の安全性についてまとめていきます。
人参は皮ごと生で食べれる?
人参は加熱調理しなくても、皮ごと生で食べれる野菜です。
というかスーパーなどで販売されている人参に、もともと皮はないのです。
「皮はない」と言われてもピンとこないかもしれませんが、人参本来の皮はとても薄く、出荷時の洗浄によって洗い流されています。
私たちが皮だと思って剥いている硬めの部分は、人参の実にあたるのです。
人参の皮だと思っていた部分は“人参の実”なので、食感は違うものの味は人参の中心部分とほぼ変わりません。
また農薬などのリスクも少ないため、購入した人参は洗ってそのまま生で食べれます。
人参の生食、おすすめレシピは“人参サラダ”
人参の皮の食感が苦手な方に、おすすめしたいレシピが人参サラダです。
ニンジンを皮ごと千切りにしてドレッシングをかければ、皮の硬さを気にせず人参そのものの食感を楽しめます。
また皮付き人参をサラダにして食べると、栄養面でもメリットがあります。
人参に多く含まれる栄養素・βカロテン(ビタミンA)は脂溶性ビタミンといい、油に溶ける性質があります。
強い抗酸化作用により、ガンや老化・動脈硬化を予防する
βカロテンは身体が吸収しづらい栄養素ですが、サラダにしてドレッシングをかけて摂取すれば、ドレッシングの油分にβカロテンが溶け、効率良く栄養素を吸収できます。
人参は皮ごと生で食べれると分かったので、サラダにして栄養も効率良く摂取しましょう。
穴あきや中身が白い人参は危険?食べれる?
人参の表面はきれいなのに、包丁で切ってみると中身が穴あきだったり、変色して白くなっていることがあります。
初めて見た時には驚くと同時に「食べれるの?」と不安になるかもしれませんが、穴あきや中身が白い人参に危険性はありません。
穴が空いたり中身が白くなる現象を、
- すが入る(穴あき)
- とう立ち(穴あき・中身が白い)
といい、人参の中身によくある変化なのです。
これら現状の原因は、収穫時期が遅れて栄養が葉の方に流れたり、生の人参を長期間保存していた時に起こりやすくなります。
穴あきや中身が白い人参は、
- 見た目が悪い
- 含まれる栄養が正常な人参に比べて少ない
- 正常な人参に比べ味が劣る
などのデメリットはあるものの、食べてお腹を壊すなど人体に危険はないので安心してください。
穴あきや中身が白い人参はサラダなど生食には向かないので、カレーに入れたり、すりおろして使うようにしましょう。
穴あき・中身が白い人参の購入を防ぐ方法
穴あきや中身が白い人参の購入を防ぐため、スーパーや八百屋で大量に売られている人参を手に取った際、見た目や重さに注意して選ぶようにしましょう。
張り艶がない保存状態が悪そうな人参・他よりも軽い人参は、穴あきや中身が白い危険性が高まります。
選ぶ時は見た目に張りと艶があり、持った時にずっしり重さを感じるものにしておけば、穴あき・中身が白い人参のリスクは限りなく低くなるでしょう。
上のポイントと併せて
- 赤みが濃い
- 頭部、切り口が小さい
上の特長を持つ人参は、より新鮮で美味しいのでおすすめです!
まとめ
人参は皮ごと生で食べれる野菜で、サラダにしてドレッシングをかけて食べればβカロテンを効率良く体内に取り込めます。
また穴あきや中身が白い人参は、通常の人参より見た目・味・栄養含有量が劣っているものの、食べても害はありません。
気持ち悪いからと処分するのはもったいないので、加熱調理して食べ切ってくださいね。