
秋になると公園や神社に生えているイチョウの木の下に、たくさんの銀杏が落ちていますよね。
落ちている銀杏を見ると「食べられないかな…」なんて思うかもしれませんが、銀杏は素手で触れるとかぶれるので、正しい拾い方で収穫しないといけません。
また銀杏は加熱調理して食べるのが一般的ですが、新鮮なものなら生でも食べれるのでしょうか?
当記事では銀杏の収穫時期と拾い方、拾った銀杏は生で食べれるのかお伝えします。
銀杏の収穫時期はいつからいつまで?
銀杏の収穫時期は地域によって若干変わりますが、12月前に収穫できなくなります。
地域別のおすすめ収穫時期がこちら。
- 東日本 → 9月下旬~11月上旬
- 西日本 → 10月上旬から11月下旬
東日本は寒くなるのが早いので、収穫時期が西日本より早めですが、目安としてはイチョウの葉の色が変わり始める頃です。
銀杏を拾えるのはメスの木だけ!
収穫時期になってもイチョウの木の下に銀杏が落ちてない場合、イチョウの木がオスである可能性が高いです。
銀杏を拾えるのはメスの木だけで、オス・メスの見分け方は、
- オスの木 → イチョウの葉の真ん中が裂けている
- メスの木 → イチョウの葉の真ん中が避けていない
となっています。
銀杏の実は強烈なにおいを発するので意図的にオスの木だけを植えている地域もあります。
収穫時期になる前にイチョウの木を下見し、メスの木が植えてあるのを確認しておきましょう。
ちなみに銀杏の収穫は私有地では行わず、神社や公園など誰にも迷惑をかけない場所で楽しんでくださいね。
銀杏の拾い方!素手だとかぶれる?
銀杏は臭いだけでなく皮膚に触れるとかぶれるので、うっかり素手で収穫すると痛くてかゆくて…大変なことになります。
安全に銀杏を収穫するには事前の準備が大切なので、収穫前に以下の服装・持ち物を準備してください。
服装
- 長袖・長ズボン(腕と足が隠れる服装)
持ち物
- ゴム手袋(使い捨てできるもの)
- トング(なくても可)
- 3重に重ねたスーパーの袋
銀杏のかぶれは強力なので、手はもちろん、腕や足にも銀杏が触れないように注意してください。
子供と一緒に収穫に行く場合、薄着させずに足や腕がしっかり隠れる服を着せ、脱がないように念を押してからゴム手袋を装着させて収穫しましょう。
収穫した後のゴム手袋は裏返してゴミ箱に捨てる、もしくは袋に入れて持ち帰ってください。
収穫した銀杏は驚くほど臭いので、ニオイが漏れないようにしっかり封をして持ち帰るようにします。
銀杏でかぶれるのは収穫の時だけではないので、持ち帰った銀杏を下処理する時もゴム手袋を装着しましょう。
銀杏は生で食べれる?
生の銀杏は、
- 咳や痰を沈める
- 酔いを冷ます
といった目的で漢方として使用されることがありますが、銀杏には毒性があり生で食べたり加熱調理後に食べ過ぎると、嘔吐や全身の痙攣など中毒症状を引き起こします。
専門知識がない素人が生食するのは危険なので、絶対に加熱してから食べてください。
また銀杏の適量ですが大人なら1日10個以下、子供(20歳以下)ならその半分、5歳以下の子供には加熱しても与えない方が良いです。
銀杏中毒は最悪命に係わるほど重症化する危険があるので、生食・食べ過ぎは絶対に避けましょう。
まとめ
銀杏の収穫時期は地域によって若干変わりますが、9月~11月までの約2か月間、イチョウの葉の色が変わり始めた頃が収穫時期のスタートです。
収穫に向かう際はイチョウの木がメスであることを確認した後、長袖・長ズボン+ゴム手袋の着用も忘れないでください。
イチョウの木が多い場所はライバルが集まってくるので、銀杏を見つけられなかった時は少し待ってから通うと良いでしょう。
生の状態で漢方として使われている銀杏ですが、素人が生で食べると中毒症状を引き起こすので、加熱した後に適量を守り食べるようにしてくださいね。